二人暮らしを検討している人は、新生活に向けて賃貸物件を探しているのではないでしょうか。しかし、賃貸情報の探し方や契約までの流れなど、分からないことも多いと思います。

二人暮らしの物件情報ってどう探すの?



賃貸物件の契約の流れや違約金についても知りたい



アパートか一軒家で迷っている
このような悩みを持っている人向けに、賃貸情報の探し方や契約の流れ、物件別の特徴を解説します。


賃貸情報を探す3つのステップ


賃貸情報は3ステップで探していきます。
- ステップ①:物件に希望する条件をまとめる
- ステップ②:インターネットで条件を満たす賃貸物件を探す
- ステップ③:不動産会社に内見を申し込む
それぞれについて解説していきます。
ステップ①:物件に希望する条件をまとめる
まずは物件に希望する条件をまとめていきます。二人暮らしの場合は、お互いの望む条件が異なりやすいため、擦り合わせをしつつ条件を決めましょう。
以下の順番で条件を決めるとスムーズです。
- エリア
- 家賃
- 間取り
エリアは、お互いの通勤・通学先への通いやすさを考慮することが大切です。どちらかの負担にならないように配慮しましょう。
家賃は「年収の25%以内」が理想。お互いの収入や生活費を考慮しながら検討していきます。
間取りは「生活のしやすさ」に影響します。またアパートや一軒家など、どんな物件に住みたいのかも重要です。間取りに関しては、後ほど詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ②:インターネットで条件を満たす賃貸物件を探す
続いて、インターネットの不動産ポータルサイトで条件を満たす物件情報を検索します。
ポータルサイトとは、複数の不動産会社が料金を支払って、自社の物件情報を載せているインターネット上のWebサイトです。多くの賃貸物件が検索できるため、特定の不動産会社で調べるよりも効率的。
おすすめは以下5つのポータルサイトです。
この中でもそれぞれ特性が違います。アパマンショップのポータルサイトでは全国どこでも検索する事ができますが、そのほかは地域が限られます。
以下はそれぞれの特性です。
アパマンショップ | 来店不要。ネットで全国各地全て対応。 |
ビレッジハウス | 敷金・礼金・手数料・更新料全て無料。家賃2万円台を探すならここ。 |
イエプラ | 0時までいつでもどこでもチャットでリアルタイム相談が出来る。 |
ハウスーモ | 大阪を中心に近畿。仲介手数料0円。 |
部屋まる。 | 関東(東京)の6万円以下の物件専門ポータル |
あなたが探している物件や希望の家賃がきっと見つかるかと思いますので是非スマホで探してみましょう。
ステップ③:不動産会社に内見を申し込む
希望する物件が決まったら、インターネットで内見の申し込みをします。複数の物件を比較しながら、二人の希望に沿った賃貸を見つけていきましょう。
また申し込みの際は、複数の不動産会社に問い合わせるのがコツ。なぜなら、担当者によって当たり外れがあるからです。
熱心に担当してくれる人もいれば、契約させたいだけの人もいます。よって、「この人なら安心できる」という人を選びましょう。後ほど、良い不動産会社の選び方を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
賃貸契約の流れと必要なもの


賃貸契約の流れは以下の通りです。
賃貸契約の流れ
- ステップ①:入居申し込み
- ステップ②:入居審査
- ステップ③:本契約
- ステップ④:引き渡し・入居
それぞれについて詳しく解説していきます。
ステップ①:入居申し込み
内見後に入居したい賃貸物件が決まったら「入居申し込み」を行います。
申し込みに必要な書類は以下の通りです。
- 不動産会社が用意した申し込み書
- 身分証明書
この他に、契約者の個人情報(名前、生年月日、住所、電話番号、勤務先など)と連帯保証人の情報が必要となります。
また、不動産会社によっては「申し込み金」がかかりますので注意しましょう。申し込み金とは、手付金として支払うもので、契約後にかかる家賃や敷金、礼金の一部として使われます。
しかし賃貸契約をキャンセルした場合、違約金が発生し、申し込み金が返金されない場合も。よって事前に「違約金」が発生するか確認しておくことをおすすめします。
ステップ②:入居審査
申し込み後は、不動産会社を通じて家主の入居審査が行われます。主に「支払い能力があるか」を調べるもので、契約者の収入を確認して判断されます。
入居審査の通過率を上げたい場合は、二人の中で収入が高く勤続年数が長い方を契約者にするのがおすすめ。
基本的に会社員なら問題ありませんが、自営業や学生の場合は、支払い能力のある人を連帯保証人にしておくと安心です。不動産会社の人に相談しながら、入居審査に進んでみてください。
ステップ③:本契約
入居審査をクリアすると、物件の本契約に入ります。
賃貸物件の本契約では以下の書類が必要となります。
- 住民票
- 印鑑証明
- 源泉徴収(自営業者は確定申告書、または納税証明書)
- 連帯保証人書類(住民票、印鑑証明など)
不動産会社によって必要な書類が変わりますので、本契約に入るまでに必ず確認をしましょう。
また家賃の支払い方法や入居日、退去時の修繕費用、違約金など、入居や退去に関わる項目はトラブルになりやすいため、あらかじめチェックしておいてください。
ステップ④:引き渡し・入居
本契約後は、入居日に合わせて物件の鍵を受け取り、引き渡しとなります。
入居日が決まったら、すぐに引越し業者の手配や、電気・ガス・水道の手続き、住所変更などを行いましょう。
入居日前後はバタバタしやすいので、どの手続きをどの日程にするのか、どのくらい時間がかかるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。
アパートと一軒家どっちがいい?物件別の特徴を解説


二人暮らしをする場合、アパートやマンション、一軒家など、どの物件に住めばいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、物件別の特徴やメリット・デメリットをまとめて紹介します。


アパート
まず大前提として、アパートとマンションに明確な違いや基準はありません。
ただし不動産業界では、以下のような基準が定着しています。
- アパート:2〜3階建ての低層で木造や軽量鉄骨造
- マンション:3階建て以上の中高層で重量鉄骨造、鉄筋コンクリート
アパート最大のメリットは「家賃の安さ」です。マンションや一軒家と比較すると、家賃が低めに設定してあるため、生活費を抑えたい新婚や同棲の方におすすめです。
アパートのデメリットは、構造や材質の特性上、音や振動が伝わりやすい点。特に木造アパートは、外の雑音や隣の生活音が聞こえやすいので、内見時によく確認しておきましょう。
マンション
マンションは、重量鉄骨造や鉄筋コンクリートの集合住宅です。構造上、防音性に優れているため、周りの生活音を気にせずに暮らせるのがメリット。またオートロックや防犯カメラなど、セキュリティを設けている物件も多く、防犯対策をしたい人はマンションを選びましょう。
一方デメリットは「家賃の高さ」です。マンションは、アパートよりも造りが頑丈なため、割高になってしまいます。快適な生活は送れますが、収入を圧迫する場合はおすすめできません。
一軒家
一軒家とは、アパートやマンションのように集合住宅ではなく、独立した一棟の住宅を指します。最近は一軒家の賃貸物件も多く、選択肢の一つとして選ぶ人も増えてきました。
一軒家のメリットは以下の通りです。
- 敷地面積や間取りが広くプライベート空間を確保しやすい
- 周りも一軒家なので生活音を気にせず暮らせる
一軒家はプライベートを確保しやすく、二人でゆっくり暮らしたい人におすすめです。
その反面、庭のお手入れが大変で、防犯対策が甘くなりやすいのがデメリット。また、アパートやマンションに比べて家賃は高めに設定してあるため、収入に余裕がなければ一軒家に住むのは難しいでしょう。
賃貸契約をする前に知っておくべき6つの注意点


二人暮らしで賃貸を契約する際に、注意するべき点は以下の通りです。
- 二人暮らし可の賃貸物件でも入居NGになる場合がある
- 間取りで生活のしやすさが変わる
- インターネットの契約について調べておく
- 不動産の閑散期を知っておく
- 違約金のルールを理解しておく
- 良い不動産会社を選ぶ
それぞれについて解説していきます。
二人暮らし可の賃貸物件でも入居NGになる場合がある
二人暮らし可能な賃貸物件でも、条件によって入居NGになる場合があります。
特にカップルの同棲は、別れて家賃を滞納されるリスクがあるため、家主から断られることも珍しくありません。中でも家賃の高いマンションや一軒家は注意が必要です。
ただし婚約している場合は、審査が通りやすい傾向にあります。よって二人暮らしをする際は、続柄を「彼女」ではなく「婚約者」にしておくのがおすすめです。
間取りで生活のしやすさが変わる
賃貸物件を探す上で大切なのが「間取り」です。間取りによって生活のしやすさが変わるため、二人でしっかりと話し合いをしておきましょう。
それぞれ個室がほしいのか、共有スペースで一緒に過ごしたいのか、二人の意見を擦り合わせていきます。
以下に、二人暮らしの賃貸で人気の間取りと向いている人をまとめてみました。
1LDK | 生活リズムが似ていて一緒に過ごしても苦にならない人向け |
2DK | それぞれの個室を作ったり、共有スペースを確保したり自由にアレンジしたい人向け |
2LDK | それぞれの個室を作って子どもが生まれても住み続けたい人向け |
二人の生活スタイルや将来のライフイベントを考えつつ、間取りを選んでみてください。
インターネットの契約について調べておく
賃貸を契約する際、インターネットの有無についても確認しておきましょう。
最近はインターネットで映画やドラマを視聴する人も増えています。特に二人暮らしになると、インターネットの使用量も増えがちです。
そして賃貸物件の中には、インターネット無料のアパートやマンションも存在します。インターネット料金が家賃に含まれているため、新たに契約する必要もなく、年数の縛りで違約金が発生することもありません。
ただしアパートやマンションの無料インターネットは、通信速度が遅いケースも見受けられます。よってどのくらいの通信速度が出るのか、内見時に確認するか、接続方法の詳細を教えてもらいましょう。
またインターネットが通じてないアパートやマンションでは、回線工事ができるのか、光回線は繋がるのか、一軒家だと契約はどうなるのか、などを不動産会社に聞いておくと安心です。
不動産の閑散期を知っておく
不動産業界には「繁忙期」と「閑散期」があります。
- 繁忙期:1〜3月
- 閑散期:6〜8月
繁忙期は、就職や入学などライフイベントと重なり、引越しする人が非常に多いです。逆に閑散期は人の動きが少なく、物件探しをする人が減ります。
よって閑散期を狙えば、お得に賃貸契約を結べる可能性があります。閑散期は不動産会社が入居者を探している時期なので、条件の良い物件が見つけやすく、家賃交渉にも応じてもらいやすいのです。また引越し業も閑散期のため、引越し費用も安く抑えることができます。
違約金のルールを理解しておく
賃貸契約を結ぶ際は、違約金のルールについて理解しておく必要があります。特に賃貸の途中解約は、違約金が発生しやすく、不動産会社によってもルールが異なります。一般的に、賃貸借契約は2年間とされており、契約期間の満了前に更新か退去を選ぶ形です。
違約金は「誰の都合か」でルールが変わってきます。仮に転勤や新居購入などで途中解約をする場合は、管理会社や家主に申し入れを行い、違約金を支払います。逆に物件の建て替えなど、家主側の都合で契約解消する場合は、違約金が発生しない場合もあります。
ちなみに違約金の相場は「家賃1ヶ月分」です。中には家賃2〜3ヶ月分の違約金を請求されるケースもあります。賃貸借契約書に、「いつまでに申し入れが必要か」「違約金はいくらか」の記載がありますので、契約時に必ず確認をしておきましょう。
また賃貸の解約は「言った」「言わない」のトラブルに発展することも多いため、メールや書面などで解約の申し込みを行ってください。
以下の記事で賃貸物件の違約金について詳しく解説しています。よく読んで参考にしてみて下さい。




良い不動産会社を選ぶ
良い物件に出会うには、良い不動産会社を選ぶしかありません。しかし不動産会社選びに失敗し、外れ物件を契約したり、割高な料金を請求されたりする人もいます。
そこで良い不動産会社の選び方をまとめてみました。
- 同じ物件でも複数の不動産会社に問い合わせをする
- 仲介と管理会社を兼ねている会社を選ぶ
- ネットの口コミ情報を確認する
この3点に注意して不動産業者を選べば、悪徳業者に当たる確率を下げられます。あくまで最後に決めるのは自分自身なので、実際のやり取りを通して判断してみてください。
二人暮らしに必要な情報を集めて理想の賃貸に住もう
今回は二人暮らしを始める人向けに、賃貸物件の探し方や契約の流れ、物件別の特徴を解説してきました。まずは二人が希望する条件をすり合わせて、インターネットで情報収集を始めましょう。
また不動産会社によっても、良い賃貸物件が契約できるか変わってきます。事前に下調べをして、条件の良い物件を契約してください。
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